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IN DREAM2

第3章 半魔


「先生が求めていたもの?」

「そう、それを教えてくれたあの方は素晴らしかった。
純白の翼に真紅の瞳をもつ天女、彼女こそが真の導き手だ」


マーベルの天女という発言に、ユリエフは察した
先の透視能力中に走る電撃の痛みは、仕込まれていた罠。
天族の透視能力を熟知し、人の記憶の中に埋め込める力を持つのは、同じ天族であるとーーーーー



「その天女のことを少しお話いただきたいですね。」


「それはできかねるな、なぜなら君はここで死ぬのだから!」




マーベルはユリエフの頭部にめがけ、銃を放った














一方、異形と化したマティウスから放たれる瘴気にヒルトが大剣に風を包ませ身構えていた

「クライヴ、あの瘴気は通常の魔族から感じられない気だよな?」

「そうだな、さしずめ、あの巡礼師の男に無理矢理闇の魔力を増幅させ強制的に暴走させているのだろう」

「そんなことして、一体に何になるんだよ・・」

「さぁな、だが余計なことは考えるな、来るぞ!」




「がぁぁ!」

マティウスは自身の腕から漆黒の剣を生み出し、目にもとまらぬ早さでヒルトを狙う

「!」



大剣で防ぎ、マティウスの動きを風で止めるヒルト

「うぅ・・」

「っ・・・ひどい状態だな」


汗をかきながらヒルト呟いた



「そのまま止めておけ」



マティウスの背後にまわりこんだクライヴは大鎌を振り払い、マティウスを横断しようとする


ビキッ

「!」


大鎌がマティウスに届く前に背中から骨がむき出しになり、クライヴをおそう



「こいつ!」


クライヴ!」


骨が異常な長さで伸び続け、回避するクライヴを起き続ける

「体の深部まで浸食されているな・・・・だが!」


クライヴは差まり来るマティウスの骨を片手で受け止め、手のひらが貫通し、血が吹き出す

「?!」

驚くマティウス

激痛が走るクライヴだが、動じず、闇の呪印を浮き上がらせる

「Б、μ」
クライヴの呪文に反応し、つきだしたマティウスの骨の瘴気はクライヴの闇へ吸収されていく


「なんだ、コノ闇は・・?!」
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