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IN DREAM2

第3章 半魔


言い合うエリンシエとマーベルに、マティウスは静かに呼びかけた


「先生に生意気な口きいてんじゃねぇぞ?
俺達を救ってくれた先生が何しようと、それを口出す権限なんてねぇだろ。
俺達は、先生に救ってもらったんだぜ?」

「マティウス兄さん、先生がしようとしてる事はーーー」

「だから口を挟むなって言ってんだろっっっ!!」


怒鳴るマティウスに、エリンシエは驚きを隠せず
返す言葉を失った


「さて、どうしようかマティウス
君の妹の処罰は後にし、先にインドリームを片付けるとしようか」

「はい、先生」


マティウスはフードを脱ぎすて、一瞬で姿を消した



「!?」
目にも止まらないスピードでヒルトの前に現れ、剣を突き上げる

ガキンッと音をたて、大鎌で剣を防ぐクライヴ


「ヒルト、気をつけろ
こいつの攻撃はお前ではついていけない」

「ああ・・早すぎてわからなかった
助かったよクライヴ」


大剣を構えなおし、ヒルトは風を纏わせた

「お前等に・・先生の邪魔はさせねぇ!」



魔力を爆発させて、マティウスの周りに木や土が闇に染まり、吸収されていく


「こいつ、クライヴと同じ能力?!」

「違う、奴に吸収されているのは姿を変えて結界を作る土台となった魔族達だ
声や反応はないが、奴は同族の魔力を吸収し、力を増幅させている」


ビキビキと血管ゆ浮き上がらせ、マティウスの体は闇の魔力で満たされていく


「兄さん・・やめて!」
変形していくマティウスを見て、エリンシエは絶望に変えた表情で止めようとする

「いけません、エリンシエさん!
その傷では戦えません」

血を流すエリンシエの右手をユリエフは癒やしながら止めた
「ヒルト君でもマティウスさんの早さについていけなかた現状です。
私たちが参戦したところで、足手まといになります」

「でも・・」




「さすが天族様は優秀だな」

「!」



ユリエフに銃口をむけ、マーベルは清々しく話した
「その高貴な姿、闇に屈しない瞳、生まれながら一切の闇をもたない生命体。
私は君たちにあこがれたのだ」

「マーベル・スシエス。
貴方は12カ所の聖所で祈りを捧げ、天族との交流をし、聖なる教えを人々に説いてきた存在なはずです。」
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