第3章 半魔
「・・・・ですが、 あの結界師達は・・。」
「あぁ、彼らは心配いらない。
この場所は私の特別な術でこれないようにしているからね。
もし妹さんの事が心配なら、安心したまえ、私が文をとおして君の活躍と彼女の安否を
常に管理しているのだからね。」
「いつも、ありがとうございます、マーベルさん」
「礼などいらんよ、私も君たち兄弟には助けれているのだから」
マティウスはマーベルに頭を下げるが、それを止めさせ、マーベルが片手に球体を取り出した
「さぁ、マティウス、最後の大詰めの仕事といこうじゃないか。
我 々の夢を阻む者を、殲滅し、我々だけの理想郷を作ろう!」
マーベルの手にある球体は赤く光り、マティウスの目に魔力が流れ込んでいく
「--------。」
剣を捨て、体の骨と筋肉を異形な形へ変化させ、頭から二本の角が生えるマティウス
「君の魔族の血を活性化させ、奴ら、インドリームを殺そうではないか」
「・・・・はい・・・仰せの・・ままに・・。」
赤い瞳に、マティウスから完全に意思という光は消えていた
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その日の夜、町外れの門外でヒルト、ユリエフ、クライヴは合流していた
「森の中で半魔と会った?
本当か、クライヴ」
「ああ、これがその場所から取り出せた魔獣化される前の魔族であり、マティウスと名乗る男がトドメをさした」
クライヴは自身の闇を出し、先ほど木から摘出された魔族の形を
模型にして見せた
「という事は、その森一帯は既に森ではなく、半魔の根城という事ですか?」
「そうだろうな
俺には他の魔力も感じた。
それが人なのか、魔族なのか突き止めれなかったが、闇の魔力なのは確かだ。」
ユリエフとクライヴが考え込みながら話す
「だったらクライヴが見つけた闇の魔力が集約している場所は、ここじゃないかな」