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IN DREAM2

第10章 生命の源





ルキュリアは囁く悪魔のように呟き
魔女らしく闇の中へ姿を消した

呆気に取られるフィオレ
そして仲間達は近くに闇族が迫って来ていることに気づく

フィオレにすぐに逃げるように促すが
目が泳いでいる状態で力が出ないフィオレ
僅かなもたつきが、ルキュリアの予言通りになる原因となる

血と潤いを求めたケダモノの闇族達が武装し、周囲を囲っている
既に魔族化した水族ということに気付き、すぐに武器を振りかざすことはなかった
水族の男達はまとめて拘束されていくが
フィオレだけはその場で犯されていく

「い・・や」
恐怖の声しか出ない状態であり
抵抗する力がでないフィオレ
男の1日がマントを破り捨て、丸裸にしていく

「フィオレさん!」
「くそっ、てめぇら、やめろ!」
「ぶっ殺してやる!」

拘束された水族の男達は瞳を赤くさせながら
闇族を睨む
だが体を自由に使えず、憎しみだけが増していく
闇族にとって魔族になることは止めることではない
魔族となれば手駒が増えるだけであるからだ

フィオレが男たちに慕われ、リーダー格の存在と知り
わざと見せつけるように複数で姦していく



汚れていく心
汚れた体
憎悪と絶望で満ちる心

無理矢理動かされる体の中で
心臓とは違う別のものが脈打つ


「ーーーーこれが、私の力ーーー」


小さく呟いた瞬間、フィオレの腰から
巨大な一本の触手が出現し、周囲にいた闇族を駆逐していく

返り血を浴び、ふらつくフィオレ

呼応するように仲間達も魔族化し
異形の姿へ変わりながら敵を倒していった




闇族、天族、土族
見境なく襲いかかる者達を殺し、フィオレ達は海の中へ姿を消していく







「ーーーそして、フィオレさん達は戦争が終結してから
水族と接触を図り、水龍の瞳を手に入れようとしたけど
水族からは固く門を閉ざされ、遂には海へ入る事すら許されなくなった」

過去の光景を見せていたメリッサは
悲しげに呟く

「人魚にもなれず、人として生き、魔族という呪いの力も植え付けられたあの人は
ずっと救われたいって思ってるよ、アランちゃん」
「・・・」
「あの人を助けてあげれるのは、アランちゃんだけだから。」

映像を見せていた海は引いて行き
メリッサは砂場な上がり、俯いて黙るアランの手を握る
「メリッサ・・・あたし、何も知らなかった
こんな・・の・・」
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