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IN DREAM2

第10章 生命の源




「お゛えっ?!」

胃液を吐きだし、その場に叩きつけられるジェイク

「ジェイク君!」
「野郎っ・・!」

イリヤとライセイは魔族に武器を構える
だが魔族は両手から生み出す異形の銃をそれぞれへ向ける
左手から生み出される銃口はジェイクへ
右手から生み出される二つの銃口はライセイとイリヤへ。

傷を負い、体をうまく動かせないライセイ
それで武器を構え、雷を纏わせ、すぐにでも槍を投げるようにする
イリヤは大地に呼びかけ、力を使用することで多くの技を繰り出せるが、今は水上
インドリームの大地の力を使用するには通常よりも膨大な魔力消費と、一から作り上げる岩などに時間を要することで
率先して戦おうとはしなかった

「あなた達は一体、何が目的なの?!
ユリエフちゃんをどうするつもり?!」

「あの女にはぁ俺たちの進化のための礎になってもらうんだよぉ」
「礎?」
「ハハハッ!
てめぇらには関係ないことだってことだからよぉ
これ以上はおしゃべりはいらねぇよなぁ!」

魔族が銃口をジェイクの頭に当てつけ、引き金を引こうとした時、先に魔族の左腕が吹き飛ばされ、黒く濁った血が吹き飛ぶ

「な゛?!」


「関係のないことなら、お前も退場してもらおうか」


「ク、クライヴ?!」
「てめぇ、来るのが遅いんだよ!」

禍々しい闇の大鎌を振り払い、返り血を浴びながらも冷静に話すクライヴに、ライセイは舌打ちをしながら
武器を握り占める

「少し調べ物をしていてな
気が付いたときには、敵の弾に当たっている間抜けと
考え事をしているせいで敵の殺気にも気づかず、殺されかけている光景が見えたから
仕方なく来てみたが・・なんだこの様は。」
「はっ・・調べ物してるせいで回りが見えてない間抜けはどっちだよ」
「・・・。」

ライセイの挑発交じりの言葉にはクライヴは返事はせず
ただ黙って傷口を見つめていた
イリヤの止血をしても血がにじむ傷口
そこから闇の瘴気が感じ、クライヴは離れた場所で手を伸ばし
闇の呪文を小声で唱えた
「我の元へ付与し、姿を現せ。」
クライヴに応えるように銃弾は浮き上がり
ライセイの傷口から無理矢理引き抜かれ、クライヴの元で拘束で飛び、伸ばしていた手の平の上で止まった

「っ!!」


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