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IN DREAM2

第10章 生命の源




「そうよ、アランちゃん
大きくなったわね。」
「うそ・・だって貴方は水族の中でも人に化けるなんてしなかったし
人を嫌ってたじゃない・・
なのにその姿は人間そのもので・・人間と同じことをどうして水族に?」
「暗黒戦争以降、いろいろとあってね。
もうあたし達は海に戻る事ができないの」
「・・それ、どういう・・・」

震える声で混乱するアラン
そして風が僅かに吹き荒れ、駆けつけたのはヒルトだった

「アラン、大丈夫か?!」
「・・・ヒルト・・」

崩れそうな声で話すアランは
疑心に満ちた表情でヒルトに視線を送る

飛行船から飛び出した時とは真逆のアランになっている状況に
ヒルトは何故そうなったか事情が掴めず、海賊に警戒し、大剣を構えた

「身構えないでほしいね、少年。
あたし達は戦うつもりはないよ
・・なていったって、アランちゃんはあたしが育てた子だからね!」

「育てた・・子?」

「ヒルト、武器を下ろして。
色々と話さなくちゃいけない事がある・・」
「アラン・・・ーーー」

構えていた武器を下ろした時、上空からは様子を伺うために
近く前まで飛行船を近づける仲間達がいた
ヒルトは飛行船へ手を振り、無事であることを伝えたうえでアランの方へ視線を戻す

「アラン、みんなを連れてくるから
その話を聞かせてくれるか?」
「ーーーーわかったわ。」



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