第9章 ディオン連邦共和王国
インドリーム全員がフォレストへ頭を下げ、一礼した後に飛行船へ乗っていく
ヒルトはユリエフに地図を渡し、すぐに船に乗ろうとはせず
振り向きアレックス、ジーナ、フォレストへ目を向ける
「また、この国にきてもいいですか?
この国、俺はとても素敵だと感じました。」
「いつでも歓迎しよう、ヒルト・クローズ
だが今度くるときはインドリームとしてではなく、盟友として来てほしいものだな。
インドリームとして入国されると、また国に脅威があるということになるからな。」
「そうですね、俺もそうしたいです」
フォレストの気楽な口調はヒルトの肩の荷を下ろす
堅苦しい関係ではなく、盟友として王から認められるヒルトの器にアレックスは惹かれながら、優しく口を開く
「僕は必ず君たちに恩返しをする!
そうできるように、鍛錬に励み、一人前になってみせるよ
そして夢を持ち続け、ジーナやこの国を守って見せよう」
「あぁ!
俺たちも全力で応援してるぜ、アレックスさん」
「ヒルトさん、もう一人の闇堕ちのお友達にはお別れが言えなかったけど、よろしく伝えてね」
「あぇ、クライヴにも必ず伝える!」
「インドリームに祝福あれ。
さぁ、我々への別れはもう十分だ
次にお前達を求める者達の元へ行け。
そしてこの国を救ったように、世界を救え!」
フォレストの言葉を最後に、ヒルトは最後に一礼し、階段を上って飛行船の中へ乗り込む
インドリームが全員乗り込むと飛行船は動き出し
光が指す場所へ稼働力を上げて高度を上げていく
城の中では最後まで見送るアレックス達の姿があるが
次第に小さくなっていく
そしてヒルトはクライヴと合流するため、船の行く先を城門の近くに降ろすようにユリエフに伝えるため、振り向く
だが、振り向いたすぐ先にはすでにクライヴの姿があり、ユリエフやアランと平然と会話していた状態にヒルトは二度見する
「ク、クライヴ?!」
「・・・あぁ、終わったかヒルト」
「あ、うん・・
っていか、いつの間にいたんだ?!」
「お前達が乗る前から先に乗っていた。
あの場所で別れてから、思った以上に用事がすぐに済んだからな」
「そうか・・よかった」