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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国


「ヒルトの試合、一緒に見ましょうよ」
「・・別の場所でも見れる
お前達と一緒に見なくてもいいだろ」
険悪な空気で居心地が悪いと感じたのだろう
クライヴはなんとか個人行動を取ろうとするが
アランは腕を掴み、どこにも行かさないようにする
「あの組織の2人とあったの
ヘイデンとユーインっていう魔族よ
そこでこの国の裏では闇の神の眷属達が動いていることがわかったわ」
「!」
闇の神と眷属達
この言葉だけでクライヴを留めておく事ができる
それを十分知っているアランは無理矢理掴んでいた腕を離し
この件でヒルトの試合を見守りながら
仲間に事情を話したいと言う
クライヴは暫く考え込み、黙りこむが
1番の最善策がインドリームと共ににいることだと判断し
治癒を終えたジェイクに手を差し伸べて席にもどる

司会員がアレックスの今までの業績と兵士としての階級など
数々の武勇伝を語り、観客を盛り上げている中
アランは今回の背景には強力な敵がいることについて語った
「あたし達がこの国に導かれたのは正解だったわ
最初はアレックスさんだけが怪しいと思っていたけど
彼はただ利用されているだけだったの」

「それはつまり、アレックスさんを操っているのが堕天使アルトリア達であるということですか?」
「そうらしいわよ、あたしも決定的な証拠を掴んでいるわけじゃないけど。」
「直接操ってるというより、この国の人間を仲介してってことだろ」
「だったらアレックスさんに警戒されない存在だよね?」
ライセイとイリヤは真っ先に浮かんだのはジーナだった
だがジーナと僅かに共に過ごしたが、邪悪な魔力などは一切感じなかった
そして次にあげられたのは1人

「カンス神官か」
「当たりよ、クライヴ」
観客席でアレックスを見ているカンス神官をアランは警戒した表情で見ながら話し続けた

「あの神官がどう動くのかわからないけど
いつでもあたし達が動けるようにしておかないとね
この試合自体も罠かもしれない」
「では私達はどう動けば・・?」
「とりあえず、みんな離れないことね
そしてヒルトの試合を見守りつつ
何かあれば試合のルールなんて気にせず
結界を破って行く気で準備しておきましょう」
「アランに同感だぜ
今、狙われやすいのはヒルトだと考えておくのが懸命だよな」

アランとライセイが同じ意見としてまとまり
同時にヒルトの試合は開始される
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