第9章 ディオン連邦共和王国
「力を使いこなせてない、か。
なんつーか、厳しい言葉だな
俺は使いこなすために、クライヴの戦い方を参考にしようと思ったんだけどな」
「フン、俺の能力とインドリームの力は根本的に違うからな
いくらお前が俺の真似をしようとーーーー」
「!」
「お前は変わらない」
「ちっ!」
ジェイクは背後に回り込むクライヴに
完全に死角に入られたことで、防御することが間に合わず
咄嗟に炎を拭き荒らし、クライヴを直接燃やしなら
火力で体を無理矢理動かせた
それは先程ライセイが磁力を発生させて
サルナスの攻撃を回避した応用の技
先の試合を見ていたジェイクは、同じ技を使用できるとおもい
数時間の間で思いつき、独自の命令式を組み込んで発動させた
「危ねぇ・・・」
息を荒くさせながら、燃える炎を見つめながら
立ち上がるジェイク
「この炎は俺の体にとって負傷を負う威力を持っているが・・・ーーーー
たいしたことはないな」
「うそだろ!?」
顔の半分を燃やしていた炎を鎮火することなく
ゆっくりと燃える体を動かせながら
獄炎の中から姿を現わすクライヴに、ジェイクは信じられない気持ちで満たされていた