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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国




「ーーーこれは素晴らしい!
炎の二重攻撃!
最初の攻撃は誘導であり、二度目の攻撃が狙いかー!」

司会員はジェイクの戦い方に興味を持ちながら
熱烈に解説をしていく

そんな中、燃える炎の中で手応えが感じれなかったジェイクは
すぐに炎を打ち消し、クライヴの様子を伺おうとするが
そこにはクライヴの姿はなく、焦げた地面だけがあった

「いない⁈」


「どこを見ている」
「⁈」

ジェイクは声がした方へ振り向くと
背後の遥か上に黒く濁した水に包まれながら浮いているクライヴを見つける

「いつのまに?!
・・いや、炎の爆発する瞬間に移動したのか」
「そうだな、厳密に言えば先にこの水を作り、いつでもテレポートできるようにしていた
お前が単に正面からの攻撃だけでは済まないことを想定してな
そして俺は闇があれば瞬間移動だろうが、水だろうが操れる」
「なるほどな、さっきの呪文は異動先の場所を作るために
水に命令式を組み込んでいたのか
やるじゃねえか、クライヴ」

ジェイクは余裕の笑みを見せながら、クライヴも清々しい笑い
両者は同時に技を発動させた

「獄炎よ、我を包め、《プレイダクション・フレイム》!」
「闇よ、大いなる洪水となれ、《シャドウ・ウォーレン》!」

ジェイクは巨大な炎の鳥を作り出し、対してクライヴは闇で侵食させた漆黒の洪水と波を作り出し
両者共に激しくぶつかり合った

「はぁぁぁっ!」

ジェイクは手甲で直接クライヴへ物理攻撃を行う為に一気に近づく
繰り出されるジェイクの攻撃に、クライヴは大鎌を取り出し弾き返していく

周囲では炎の鳥が吹き出す灼熱のブレスに
闇の水は蒸発していき、霧と雨が降り注ぐ

「突き刺せ、《ダーク・ニードル》」
左手の人差し指と中指二本をたて、ジェイクへむけたとき
降り注ぐ雨の雫が細い針に変化し、ジェイクへ向かって一斉に襲っていった

「っ・・!」
数本の針がジェイクの腕を擦る
だが傷口から吹き出る血は多く、針でつけれる以上の傷を負い
自然とクライヴから距離を取る

「・・どういう小細工したんだよ?」

「闇の力だ
水の周囲に目視できない負の波動を纏わせておけば
針以上の・・ナイフ程の威力を持つことができる」

「ったく、いつも感じるけど便利な能力だな」

「そう言えるのはお前がインドリームの力を
使いこなせてないからだろうな」





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