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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国


ライセイは右足で地面を蹴りつけ、足底から微弱な電気を流す

「その盾と俺の槍、どっちが強いか試してるとするか」


ライセイは磁力を利用して体を宙に浮かせ、サルナスと距離をあけ
容易く近づかない場所へ移動し
両手で持っていた槍を右手だけで持ち、持ち手へ更に電気を貯めながら一時的な筋肉の強化を行うことで
通常より強力な一撃を放つようにした

「この技にまだ名前はつけていねぇが
伝授してくれた恩人の得意技でもあった・・」

「ーーーーその構え、神をも食い殺すと言われた龍族の必殺技か」

「受け取れ闇の騎士・・・!
これが雷を司る者として最大の一撃だ!」

ライセイは槍を強く握り、莫大な雷を己に降り注がせ全魔力を槍にためていく
その雷の量は途方もなく、結界の外にいた観客達でさえ微弱場電撃を浴びてしまう者もいた
それでもライセイは更なる魔力を増幅し、サルナスを本気で仕留めるつもりで技を発動させた

「邪悪なる闇を打ち払うために、裁きの雷を我に与えよ・・!≪ドラゴン・ジュージメント≫!!」


眩い閃光と強力な電撃を溜めた槍はライセイの腕から放たれ
サルナルに向かって一直線に飛ばされた

「この盾の真の力を発揮しなければならないか」

サルナスは魔剣を捨て、大盾を取り出し、前方に構えて闇の魔力を増幅し、盾に流し込む
盾はサルナスの魔力を吸い込むように吸収してゆき
次第に赤い血管のようなものが漆黒の大盾に浮かび上がり
中心には魔眼が宿り、ライセイの槍をしっかりと捕える

「我が魔力を持って身を守れ≪シャドウ・リ・スギライト≫!」

盾は10倍の大きさに変わり、周囲からは巨大な触手が生え、槍が直撃する箇所が魔眼の中心ということを察知すると
無数に伸びる触手を中心に集め、魔法壁を何重にも重ね、闇の障壁を造り出す

ライセイの雷をまとった槍は闇の障壁に直撃し、一瞬だけ動きが止まるが、障壁は紙切れのように簡単に突破され
重ねていた全ての魔法の障壁を破壊し、次に触手が直接槍を掴み、動きを封じ、魔眼が闇の魔力を放ち、石化の魔法を槍に向けて放つ
その石化魔法は魔獣メデューサの血から造られたものであり
魔眼はその目であった


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