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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国




瞬時に体勢を変え、それでも避けきれない刃が襲いかかる

「我を引き寄せろ《ライトニング・アーティクト》!」
足元のレンガの中に埋め込まれていた鉄と磁力を利用した技を使用し
ライセイは離れた場所へ磁力の力で引き寄せ、強制的に体を移動させた

「・・・」
サルナスの剣は空振りに終わり、同時にライセイの槍も届かないまま双方共に距離を置き、睨み合う

「磁力での強制回避は相手への攻撃を避けれる反面、地に叩きつけられる衝撃が強く、貴様の体に負担がかかるのだろう」

「よくわかってるじゃねぇか
けど、こんなのどおってことないね」

槍を構え直し、ライセイはいつでも戦える為に体勢を整える

「どうした、来ないのか」
「そうしたいところだけど、あんたの能力が掴めないからな
馬鹿正直に突っ込まない」

ライセイは視線をサルナスの剣へ向け、先より闇が強力になっている事に気づく

「破壊を繰り返すと強力になる剣・・魔剣か」
「その通りだ
これは魔剣ティルヴィング。
相手に致命的な傷を負わせるまで真に壊れることはなく
例え打ち壊されようと、闇の瘴気で強度を増して再構築される
闇の騎士である私にだけが持てるものだ」

八相の構えでサルナスはライセイからの攻撃に迎撃で迎え撃つことが出来る姿勢に切り替える

ライセイはサルナスが迎撃にも攻撃にも対応できる状態へ移行し
更に魔剣の正体を知った事で次なる一歩へ踏み出せずにいた

「来ないということなら、こちらから行かせてもらうっ!」
「!」


サルナスは強力な一歩を右足で踏み込み、大楯を捨て
ライセイの間合いに一気に距離を詰めた

(盾を捨てた事で移動スピードを上げてきやがったのか!?)
ライセイは迫るサルナスの剣を槍で防ぎ、剣を流し弾き返す
だがサルナスは続けて闇の衝撃波を発動させ
ライセイに直撃した

「ぐっ!」
衝撃波はライセイを結界の壁に叩きつけ、結界の壁にはヒビが入り、観客は更に興奮を見せて歓声を上げていく
サルナスと戦う事に集中するためには
観客の声は耳障りであり、ライセイは苛立ちから舌打ちをしながら
口から垂れる血を吐き捨てる

「魔剣を壊すことができないなら、そっちの大楯はどうなんだ?」
「・・同じことだ。
私の身を守る為のこの盾は多くの戦場で力を発揮し、天族の刃も通すことはなかった」

「はっ!
そりゃあ面白いじゃねぇか」

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