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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国




「インドリームは俺や他の仲間全員でそう呼ばれ、一人一人の力があり、補ってやっと世界を救うための力が生み出される!
それをたった一人の少女の力量で判断すんじゃねぇ!!」


叫びながら話すライセイは一度深呼吸し、目線を観客席から
対戦者の入場ゲートへ向けた

「さっさと出て来いよ
イリヤの分まで、俺がお前をぶちのめしてやるからよ」

ライセイの挑発的な暴言交じりの言葉に反応したように
姿を現したのは漆黒の鎧で身を包んでいたサルナスだった


闇の大盾と漆黒の闇で包んだ剣を腰に掛け、冷たい目でライセイを見つめ、一言も話そうとはしなかった

そして司会員に視線を向け、戦闘開始の合図を待っている


「―――こ、これはまた素晴らしい!
インドリーム対、漆黒の騎士、サルナス!
雷を司るインドリームに対し、騎士はどのような戦いを見せてくれるのだろうかー?!
・・それではー・・開始!!」



「雷よ、我が武器となれ」

ライセイは長身の槍に雷を宿らせ、戦闘準備へ移る

「ーーー。」

サルナスは一言も話すことなく大楯を前に出し剣を構えて
ライセイからの攻撃に迎え打てるように体勢を変える

「その大楯がどれほど頑丈か、楽しみだなっ・・・!」

ライセイは瞬時に姿を消し、次に瞬きをした時には
サルナスの盾に雷の槍が突き刺さる
「・・早いな」
サルナスはライセイを見誤っていた事が誤算と感じ
大楯で槍の攻撃を流して剣でライセイの胸に向かって反撃を行う
「破壊しろ《デュアル・セントメラル》!」

ライセイの胸部目前まで迫っていた剣は豪快な雷が降り落ちたことで粉砕され
サルナスは目を見開いた

ライセイと距離を取り、警戒するサルナス

「私の剣を一撃で破壊するとは感心した」
「そりゃどうも。
けど、戦いはここからだぜ?」

ライセイはサルナスの賞賛に素直に受け止め、即座に背後へ回り込む
その速さはサルナスでさえ目で追うことができず、即座に大楯を背後に向けて姿勢を変える

「隙あり!」

盾の隙間から槍を突き出し、勢い良くサルナスの首を狙う

「あまいな」
「?!」

ライセイは目前にある危機にもかかわらず、サルナスが余裕の笑みを浮かべた事に違和感を感じ
すぐに己の懐へ目をむけた
そこには破壊された闇の剣が修復し、ライセイの腹部へ迫っていた

「クソッ!」

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