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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国




マグマを飲み込むと大地は修復するが、すぐに激震が襲い
大地から岩石と吸い込んだアークのマグマを見に包んだゴーレムが地面を切り裂き、姿を現した

人型のゴーレムは5メートル程の巨大な身長に
岩石の内側にため込んだマグマはイリヤの魔力と命令式が組み込まれ
特殊な光を放ちながら、目のようにある二つの穴はアークを鋭く睨む

「これはまた面妖な・・。」


空中に浮かんでいたアークはゴーレムに警戒するが
イリヤへ業火を帯びさせるため、集中的に攻撃を繰り広げる

だが予想通りゴーレムがイリヤを守る為に盾になり、業火を直に浴びる
それでも内側にマグマを宿わせているため、炎への耐性はあり
表面の原石は解けることなくしっかりとイリヤを守っている

「同属性の魔法がぶつかれば次に決めてになるのは魔力の持久戦。
私かインドリームのどちらかが魔力が切れれば終わりますが
この体ですからそれは避けさせてもらいましょう」

アークは左の人差し指を器用に動かし業火の中に忍ばせていた氷の刃を更に巨大化させ、ゴーレムの体のつなぎ目で内側のマグマがむき出しになている場所へ集中的に氷の刃を指していく

「氷の刃?!
それにそんなに刺されたら・・・!」

イリヤは先に確認していた氷の刃より大きく、無数に用意されている状況を見た瞬間、また焦りをかんじた
だが気付いたときには遅かった
アークの氷はゴーレムの体内にしっかり刺さっており
急激な低温を感じたため、動力源にしていたマグマの温度は覚め、動きを鈍くしていくゴーレム

「イリヤのゴーレムが壊される・・!」


アークの氷はとどめを刺すようにゴーレムの脳天を突き刺し
脆く砕け堕ちていくゴーレム

イリヤは切り札の技をいとも簡単に破壊されたことと
想像以上に魔力を消費したことで足に力が入らず
すぐに次の行動に移行できなかった

「降参するなら今のうちですよ」

アークは最後の警告をイリヤへ伝えるが
仲間のために負けるわけにはいかないイリヤにとって
簡単に降りるわけにはいかなかった

ふらつく足を叩きながら、大地を踏みつけ、岩石の矢を作り、空中に浮いているアークを撃ち落とそうとする
だが魔力切れに近い状態ではまともな矢は作れず
アークに元へ届く前に砂となって散っていく
その様子を見ていたアークは深く嫌悪感を感じ、ため息をつく
それはイリヤへの情けなどではない
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