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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国


歓声がわき上がっていた闘技場には静寂がながれていた

日は沈みかけ、夕焼けが街を包んでいる中
インドリーム達はアレックスの宿に戻りながら考えていた
なぜアレックスがインドリームをここまで嫌うのか
そして次期国王がジーナを連れていき、アレックスが危険を承知で反対の意見を言い、どこへ連行されたのか
王都の牢獄に入れられているとしても、それは今助けにいくべきなのか

ヒルトはアレックスの事が気になり、助けに行きたいと提案するが
国の事情も含まれる今回の件に、インドリームが私情で手を出すわけにいかたいと止めるユリエフ
アランとライセイも獣族が不当な扱いを受けているのは
気になり、それでもなんとかするべきだと意見が分かれる中
街道で1人の男がインドリームに声をかけた

「おい、そこのお前達」
声をかけた場所へ無理向くと、そこには神官に付き従っていた兵士が1人いる

「インドリームだな?」
「そうだけど、あなたは?」

「私は王国兵士
カンス神官様の直属の命令で
お前達を城に招待するように言われた」


兵士の誘いにインドリーム全員が警戒し
ヒルトは暫く考えるために沈黙を続ける


「みんな、俺はこの誘いに乗ってもいいとおもう」

ヒルトは仲間に意見を求めるために
一人一人に目を合わせながら聞いていく
勿論全員が同じ意見であり
その場で神官との面会することに合致する

そしてインドリームは兵士に連れられ
街道から王都へ向かい、更に城内に入っていく
5つの塔に分かれるのうち、中央の塔は賑わっており
官僚や貴族達の楽しげな声や宴の後が正門を過ぎて歩いている
インドリームにも聞こえてきていた

そんな賑わう塔の隣に建てられた一番小さい塔の入り口に
神官は立っていた

「ようこそ、インドリーム諸君」

白い神父の服と金色の装飾です身を包むカンス神官が出迎える

「先は見苦しいところを見せてしまってすまなかった」

先頭に立っていたヒルトに手を出し、握手を求めるその手に
ヒルトは社交辞令とはいえ躊躇なく握り返し
明るく対応を進めた
己がインドリームでリーダーであること
仲間の名前まで伝えた上で、お辞儀をする
その礼儀正しさにカンスは満足したのだろう
すぐに塔の中へ招き入れ、豪華な食卓と食事が並ぶテーブルに全員がを座らせた

果物や野菜、魚、肉、パンなど新鮮なものが多く
どれも贅沢品である
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