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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国




「言葉通り、印を押そうとしても手の甲につかず
魔法での反応もできない
つまり、入国時にその印を押せたのなら、君は何かしらの願望があってきていることになる」
「・・・。」

クライヴは別れた道の片道が闘技場につながっていることに気付き
その方向へ目を向けながら答える

「そうだな、俺が抱いている願望といえば
友を守ることだ」
「友を守ること?」
「そうだ
俺が闇に堕ちかけた時に救ってくれた友がいる
そいつらと旅もしているが、正直言って敵が多い。
脅威は常に迫っている分、俺が守ってやりたい
あいつらは・・闇に反応しにくいからな。」

クライヴの言葉に、アレックスは納得したように
優しい表情を見せ、闘技場につながる道へ足を進めた

「君には確かな意思を感じる
どうだ、闘技場へのエントリーを含めて今日の参加者の戦いも見ていくか」

アレックスの言う通りにクライヴはついていき
闘技場へ向かっていった




円卓の外壁は強靭な岩と煉瓦で造られ、外装は魔法で囲われ
内側からの音が住宅街に響かないように細工されている

正門から入ると広い受付場所が広がり、内装は木と煉瓦を混ぜた簡易なつくりをしている
受付の女性は人と獣族が入り混じって入り
多くの戦士たちがエントリー用紙に必要事項を記載し、登録を行っている

獣族、人間の兵士、魔法使い、死霊使い、盗賊、闇堕ち、奴隷、商人もいる場所で
クライヴはある団体に目をつける

それはジーナと共に闘技場のエントリーをし、管内の説明を受けているインドリームの姿を。

だが声をかけることなく、アレックスの後をついて歩く事にし
受付から渡される用紙にエントリーの必要事項を記載していく

氏名、種族、能力、国での滞在期間、年齢などは必要事項であるが
そのほかより詳細は記載する必要はなく、任意で求められている内容ばかりだった

アレックスは任意で記載すればより強靭な兵士から
戦いを求められ、つよければすぐに上へあがれる仕組みであると言われる
だが、上を求めるために参加しているわけではないクライヴにとって、必要だとは思わなかった
クライヴは自信が出るのは建前であり、闘技場の内側や仕組みはサルナスとアークに任せるつもりであった

簡単にエントリーを済ませ、次にアレックスは受付の奥に控えられている巨大な掲示板の前へ連れてきた

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