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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国




「それでも、アレックスさん一人が危険だとは判断していません
私たちは全体的を見て、この国が闇に堕ちないように守る為にいます
勿論、アレックスさんが闇に堕ちるようなことがあっても
私達が防ぎます」

「ヒルト君・・・ユリエフさん・・
ありがとう」


ジーナは扉を開け、部屋の中に入り、宿としての使用について説明していた

地下に部屋をつくっていることから、日の光は入らないが
その分窓から見えるのは地下にしか咲かない花や植物や小さな閃光虫がいる綺麗な庭園だった

閃光中から放たれる光のおかげで神秘的な植物は更に輝き
旅の疲れを癒してくれる効果があった


「本日の闘技場の参加時間は終わってしまっているけど
戦士たちが戦っている様子は見れるし、もし行くなら私が案内するわよ」

ジーナの提案に、ヒルトは仲間と目を合わせ、断る理由もなく皆が賛成した

簡単に荷物を置き、宿をでていくインドリームとジーナ

入口と同じ扉からでていく

先の場所の酒場はすでに誰もおらず、アレックスが立っていたカウンターはもぬけの殻状態だった

店の扉には看板で「閉店」と書かれ、ぶら下げられている


「ジーナさん、アレックスさんは?
「大丈夫よ、ヒルトさん
アレックスが宿と酒場を経営しているのは
いつもお店に来てくれる常連さんのためだけ。
本職は別だから」


フードを再び深くかぶり、ジーナはヒルトの手をひっぱりながら
にぎわう街道の方へ走っていく

「みんなに見せたいものが沢山あるの!
闘技場に行く前にちょっと寄り道していきましょう」
「え、おい?!」


獣族の住宅街を抜け、人が集まる場所へむかっていくヒルトとジーナ
「ちょっと待ってくださいよー!」
ユリエフは少しため息をつきながら後を追う
その後ろから保護者のように心配そうについていく仲間達


ジーナの突発的な行動や発言、そして若さゆえの予想もしない行動にでる恐れや
王女という立場からトラブルになりかえないか不安がよぎる
だが、ヒルトが掲げた約束を破ることも出来ず、アランやライセイは乗り気ではなかったが
共に街道の方へ歩いていった




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