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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国




遺跡から出発し、キャリーから送られた飛行船で飛び続け1週間後
インドリームはディオン連邦共和王国にたどり着く

飛行船は近くの森の広間に置き、姿を透明化させ、隠した状態で設置させ
インドリームはディオン連邦共和王国の城門へたどり着く

城門前では多くの旅人や商人が闘技場に参加するために集まり
入国の審査を兵士から受けていた

2メートル程の身長で頭からは牛の角が生えた筋肉質の大男の兵士達
その肩には片眼鏡を付け、書類へ旅人達の氏名や身柄を記録しながら座っている少女たちがいた
両手が鳥の翼になり、羽と羽の隙間から人の指のようなものが生え、道の案内を行ったり、筆記をしている



「これが・・獣人族か」
「ヒルト君は獣人族を始めて見られるのですね」

城門の前で並ぶ旅人の列の後方で立つヒルトは珍しそうに獣人を見つめながら話し
ユリエフは獣人について語る

「もともと、獣人は人間嫌いで、暗黒戦争前までは言葉を交わす前に噛み殺すほど、狂暴な性格だったんです
こうやって天族の私や人間種で風族のヒルト君が
入れるのも、彼らが変わり、歩み寄った人間がいるからですね

「そうだな
・・じゃあディオン連邦共和王国の王族も獣人族なのか?」

「かつてはそうでした
ですが、闘技場が建設され、優勝したとある人間は王権を永久に人間に渡すよう求め、それ以来王族は何のエレメントを持たない人間です」

「王権さえも変わることができるのか?!」

「ええ、それほど絶対的な権力を誇り、闘技場で優勝した者に異を唱えても意味はありません」


ディオン連邦共和王国の文化の違いに
ヒルトはかける言葉がなかった



「次、前へ進め!」


獣人の兵隊の声に合わせ、インドリームは入国審査を受ける


まずはヒルトの審査から始まった
前に立った狼男の兵士で、ヒルトに近づき鼻を敏感に動かしながら匂いを嗅いでいる

「・・・えっと・・。」
「しっ、今は黙っておいた方がいいですよ」

全身を突然臭われ、戸惑うヒルトにユリエフは動じず
その場で平然としているよう注意した


ヒルトに続き、ユリエフやクライヴ、イリヤ、ライセイ、ジェイク、アランまで同じようにされている

しばしの沈黙が流れ、狼男は手元の書類に何か記載し、門兵に渡し、最後に肩になっている鳥人が確認した


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