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IN DREAM2

第8章 監獄と闇の騎士




遺跡の外では無数の星が散らばる夜空を見上げ
静寂に包まれる空を見つめていたキャリーが立っていた

背後には増援で駆けつけた天族が膝まずき、待機している


「ーーーーキャリー様、インドリームが来られたようです」

1人の天族は白いフードを深く被り、顔を見せる事なくキャリーに報告した


「あら、思った以上に早いことですわね」




遺跡の入口から姿を現わすインドリームへ目をむけるキャリー



「キャリーさん」

「おかえりなさいませ、ヒルト・クローズとユリエフ様」



「ただいま、キャリーさん」
「ご無事でなによりですわ、ユリエフ様。
ーーーーさて、監獄で何が起き、どうやって彼を救うことができたのか教えてくださいます?」


キャリーはクライヴと目を合わせ、説明を要求した


「・・いいだろう
俺から話す。」


クライヴはマントを大胆に振り払い、4つの黒い魂を投げ飛ばす


その魂が地面に落ちた瞬間
魂達は姿を人へ変え、闇を纏いながらクライヴにひれ伏す状態で具現化していく



その姿にキャリーの背後で待機していた天族がざわつき始め
武器を構えようとする者もいた

だがキャリーは黙って手を挙げ、不要だと命令する
目線はクライヴとその傍に召喚された者達へ向ける


「なるほど、暗黒戦争時以来、行方不明だった彼等は
監獄におり、主人への忠義は失っていなかったということですわね
闇の騎士の皆様。」



赤い瞳を開き、黙っているサルナス、ラルザ、アーク

「そして金髪の女性は・・闇族の隠された姫君というところかしら?」

ミレイアを見て冷静に話すキャリーだが
彼女を見ようとしないミレイア


「お前はこいつらの事を知っているようだな」

「闇の騎士の事は知っておりますわ
何百年前から幾度なく戦ってきた相手ですからね
・・ただ、お姫様がいるという噂は聞きましたが
お目にかかるのは初めてですわね」

キャリーはミレイアを初めて見ることで
確かに存在がいたという確証を得る



「では話そうか
俺が目を覚ました時から、取り戻した過去の記憶と、ここの戻って来れるまでの経緯をーーーーーー。」



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