• テキストサイズ

IN DREAM2

第8章 監獄と闇の騎士




「ジェイク・・!
傷は治ったんだな」

「お陰様でな
天族とアランが治してくれた
そっちも無事に帰ってこれてよかったな
ヒルト達が戻ってきた瞬間
アランはライセイ達を呼びに行ったけどな」


ヒルトの肩に手を回し、明るく語るジェイクは後方にいたクライヴとユリエフに目をむける

「よく戻ってきたな、クライヴ
監獄に落とされたって聞いて、正直焦ったぞ」

「あぁ、心配かけたな」
「ですが、もう元に戻りましたし
また皆さんと旅をできます」

クライヴの清々しい表情とユリエフの希望に満ちた言葉に
ジェイクは思わず微笑む




「あー!ほんとうだ!
ヒルト達が帰ってきてるー!」

遺跡中に響く声は奥の通路から響き、誰のものかすぐにわかるものだった


「イリヤ・・!」

通路から走り出し、ピースサインできめるイリヤは
とびっきりの笑顔で出迎えた

「ったく、重症で落とされた仲間なんだから
もっと声の大きさ抑えて出迎えてやれよな」


寝癖が残る髪を束ね、イリヤの後から姿を現わすライセイ

「それでも寝て待ってるライセイよりマシでしょ」

「うっせーよ。
俺は3人が必ず戻ってくると信じてた証拠だろ」

小馬鹿にするように口を挟むアランに、ライセイは反抗的な口調で言い返す


「みんな・・!」

ヒルトは仲間が全員で迎えた事に感動し、すぐに言葉が出なかった

「それにしても、目の下にクマ作ってたクライヴが
異様に清々しいな
監獄で何があったんだ?」

「フッ・・
全てヒルトやユリエフ、俺を信じてくれた奴のお陰だな」

「んーだよ、気になるじゃねぇか」


「はいはい!
とりあえずキャリーさんが遺跡の外で待ってるわ
ヒルト達が監獄で起きた事はそこで話してもいいんじゃない?」


ライセイとクライヴの会話にアランは手を叩き、間に割って入る


「アランの言う通りだな
みんなでキャリーさんの所に行こう
何があったかは、クライヴと俺が話す。
・・それに、クライヴの仲間も紹介しなくちゃな」

「!」

ヒルトは既に分かっていた
クライヴの中に闇の騎士とミレイアが守護霊として契約を交わしている事を。

「まったく、全てお見通しか」
「まぁな
今回クライヴを救ったのは俺やユリエフだけじゃない事を、みんなに伝えたいんだ」
「・・わかった
後ほど紹介しよう」

「あぁ、ありがとう」




/ 820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp