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IN DREAM2

第8章 監獄と闇の騎士




「俺と再契約を果たし、今後は俺の守護霊として霊体となり
俺の手足となって活動してほしい」

「―――!」

守護霊とはすでにミレイアと果たした契約と同じ内容になり
クライヴと契約を交わすことで肉体を捨て、魂と力をクライヴの為に使用することになる

主従関係に変わりはないが、闇の騎士にとって今まで通り自由は制限され、クライヴが許可しなければ肉体に憑依することができず
物質との接触や生物との交流も制限される

そしてクライヴの中に魂を宿すことになるため
二度と離れることも契約を破棄することも出来ず
クライヴ自身が死なない限り、契約は続くものだった

「これは俺のエゴだ。
お前達の意志を消滅させ、力だけを監獄と共に引き継ぐのはあまりにも惜しいと思っている
もし、応えてくれるなら――――」

「闇の第一騎士、サルナスは英霊の誇りにかけ、応えます」
「闇の第二騎士、ラルザも同じく応えます。」
「闇の第三騎士、アークも応えさせていただきます」

「お前ら・・!」

平伏し、己の魂の核となる魔力の印を胸に浮かばせる闇の騎士

これは闇族が契約を交わす際に、僕となる者が己の魂や魔力の中心核となる印を浮かばせ
忠誠心と契約成立時の証拠として使用する行為である

クライヴの突拍子のない提案に
闇の騎士は躊躇なく応えたのだ

「生まれたその瞬間から、我々の全ては貴方様のものです
どうか、この魂をお受け取りください」

サリナスに続き、ラルザ、アークはクライヴと守護霊としての契約を交わし、全ての魔力や魂を注いでいく

クライヴの中に吸収されていく闇の騎士は
体が消えてゆき、そのまま平伏した姿勢のまま
完全な守護霊として変わっていく


「――――今、契約は成立した。」

目を閉じていたクライヴは深呼吸し、闇の騎士の魂を内に秘めつぶやいた

「お前達の魂、確かに受け取り、以後は守護霊として神格化させる」

クライヴは心の中で確かに闇の騎士と一緒に守護霊となったミレイアが共にいることを感じた

クライヴが立っている後ろで、跪くサルナス、ラルザ、アーク、ミレイアがいる

心の中での感覚がまるで現実世界で肉体をもち
すぐそこにいるような錯覚をするほど、身近な存在となっている

だからこそ、前に向き、闇を受け止め、真実をしる覚悟が揺るがなかったのだろう

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