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IN DREAM2

第8章 監獄と闇の騎士



「ありがとう、サルナスさん、ラルザさん」

「勘違いするな
我々は主の為に動くのみ。
主の命が危険と判断すれば、お前を切り捨てる」

インドリームにを守る、ということが許容できないサルナスは
きつく、ヒルトい言い放った

「ああ、それで大丈夫だ
あくまで、クライヴを救い、守る為と思ってくれれば十分だから。」

サルナスに優しく対応するヒルト

「ヒルト君、私も精神世界へ同行させてください」
「!」

「私もクライヴ君を救いにきたのですから、協力させてください」
「・・ああ、ありがとう
けど、鬼神の中はきっとユリエフが思っている以上に闇が深い。
それでも大丈夫なのか?」

ヒルトの問いに、ユリエフは余裕の笑みを浮かべ、少し笑いながら答えた

「私は天族、第七聖人ですよ
鬼神ごときの闇で心が壊れるようでは、話になりません」

「そっか、よし、決まりだな」


ヒルトとユリエフが合意し、意気揚々と話す

アークを治療していたラルザは、瓦礫をかき分けた安全な場所にアークを寝かせ、ヒルトの元へ来た

「アークの容態もよくなったわ
あとは自然に意識が回復するまで寝かせておけば、大丈夫」

「わかった
それじゃあ、クライヴとミレイアさんの元へ向かおう!」



勢いよくヒルトとユリエフは走り出し、先頭に立ってクライヴを追いかけた


その後からラルザがついていこうとしたが、サルナスが立ち止まり、考え込んでいるのに気付いた

「サルナス?」

「――――ん?」
「どうしたの、彼等についていかないの?」
「・・・少し、違和感を感じたからな」
「違和感?」

腕を組みながら、サルナスは話す

「ヒルト・クローズ・・奴がしようとしている方法・・
昔、俺が主に仕える遥か前、もう何百年も前のことだが
相手の精神に魔力を送り込み、内側から相手を殺した能力者がいてな。
そいつがした事と同じ内容だったから、少し考え込んでいた。」

「・・インドリームでも何百年も生きてないわ
きっと偶然同じ方法を思いつき、それがインドリームの力で可能だから提案したんでしょう」
「―――そうか・・。」

「はぁ・・早くついていかないと、見失うわよ」

ラルザはサルナスに背を向け、先にヒルトちユリエフの後を追い、姿を消した

遥か前の記憶ということもあり、鮮明に思い出せないが、サルナスは気を取り直し、ヒルト達を追った
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