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IN DREAM2

第8章 監獄と闇の騎士



「く、狂っている・・」
「おや、今さら何を言われると思えば、時間稼ぎにもならない内容でしたね
・・・では、忌々しい偽善者よ、消え失せなさい」

アークは浮かび上がる呪印へ大杖を突き刺し、ナイフの中へ魔力を注いだ
注がれた魔力は天族の全身を行き巡り
天族の記憶や能力、魔力、魂は鼻孔から吐き出されるように体内から放出される
放出された全ては小さな宝玉へ閉じ込められ、アークの足元で広がる闇の中へ消え去った


天族の魂はは監獄へ送られ、記憶はアークを介して闇へ葬られ、抜け殻となった肉体は灰とはって消え去った

「まったく、龍族も面倒なことをしてくれたことです」

一人つぶやくアークは影から姿を消し、見ていらラルザの方へ目をむけ、冷静に話した

暗闇から姿を現すラルザはそのまま天族が座っていた椅子を蹴飛ばし
アークを観ることなく、闇のゲートを開いた

「サルナスに今回の件を伝え、クライヴ様の元へ向かうわよ
おそらく、天族ならクライヴ様の結界を破り、あの場所へたどり着いてしまう可能性がある」
「・・ミレイアさんがおられる塔ですね」
「そう。
おそらく、クライヴ様は先に向かわれているはず
そうでなくても、私たちが闇の騎士が先に行き、安全な場所へ連れ、お守りする必要があるわ」
「――――そうですね、では向かいましょうか」


アーク、ラルザは周囲を警戒していたサルナスと合流し、天族を拷問にかけていた場所の証拠を失くすため
周囲の建物すべてを爆破し、ゲートを開きその場から消え去った




闇の騎士の予感は当たっていた

クライヴが向かった先は闇の神シャルゼがいる城ではなく
ミレイアがいた塔だった

そして天族は龍族の情報を元にクライヴの結界の場所を見破り
すでにミレイアの元まで攻めていた

クライヴは結界が破られていることに気付き
全魔力を集中させ、天族を次々と葬っていく

一度の攻撃で息の根を止め
その殺意は純粋なものだった

天族の数は10000と巨大な軍隊であり
クライヴは傷を負うこともあったが、それでも進むことをやめず
手足、背中に刺さった天族の矢を抜きながら戦い続けた
全ては、たった一人の女性のために命をかけたのだ

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