第7章 闇の神
「あ゛っーーーぐはっ!!!」
しゃがみこむ姿勢から見えるのは
腹部から突き出た槍の先端
その大きさは直径20センチ程のものであり
多くの内臓や骨を一瞬で粉砕する威力
そして、針から流れる毒はクライヴの意識を完全に失わせ
意識が朦朧とする中、力が抜け、その場で気絶する
「眠りなさい、クライヴ・ベネディクト
次に目を覚ました時、きっと素敵なことが待っているわよ」
気絶したクライヴに、アルトリアの声は聞こえてはいない
それでも話しかけたアルトリアは同時に
脈をうつ球体にも聞かせている
そんな空気を感じられた―――――――。