第2章 風を司る者
「けど・・!」
「・・俺の事に気を取られて、お前自身の危険に気付けないようなら、インドリームとしてやっていけないぞ?
お前は今、魔族の大元を倒し、天族に認めてもらう事だけ集中しろ。」
クライヴはヒルトに背をむけ、洞窟の奥へと一人姿をけしていった
「ヒルト君、先を急ぎましょう
クライヴ君の言う通り、私達は魔族を倒さなければいけません。」
「そうだな、クライヴの事は信じてる。
あいつなら必ず約束を守るからな」
自信に満ちた表情で話すヒルト
その目には一切の揺るぎない光を宿していた