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IN DREAM2

第7章 闇の神


その神は、世界の裏側・・・闇を支配する者である

天族が崇高する最高神とは相反する存在であり
闇族が崇高する偉大な至高の存在。

闇の神という称号は伊達ではなく、あらゆる生と死を自在に操ることができるその力は
まさに命ある種族にとって禁断と知っても崇高に値した

闇族と、その眷属以外の種族にはそれぞれ己の一族に守護神が存在し、その守護神によって多くの脅威や不運から
守られていた
だからこそ、崇高するのは己の守護神だと、暗黙のルールがあった
それを守らず、他種族の神・・例えば闇の神などを讃えた時
守護神の加護の力は弱まる
そして、その原因を作った者は追放され、放浪し、闇族の眷属として移住していく
そうして多くの種族が闇側につき、闇族の人口の割合は世界的に爆発的に増加する時期があった

そして、多くの闇の民達は闇の神に供物として
特別な技術で作り上げた肉体を差し出し、器として使用してほしいと捧げた

闇の神は特別な肉体を器として受け入れ
人型の姿をして闇族、眷属達の目の前に現れた

そして、民達の願いを一つ叶えると約束した

民達の口から開かれたのは、大量の殺戮と世界を闇で染め上げる力だった
その願いを闇の神は聞き入れ、暗黒戦争への準備を始めた

まずは闇の神が直々に力を使用し、ある個体を作る。

形は人型、中は純粋な闇の詰め合わせ、闇の神の力の半分をも持ち合わせる実力を発揮できる人形
それを闇の神は己の息子として扱い、世界を闇に染め上げるよう命令した
染め上げられた土地は汚染し、闇族の領地となり

遂に暗黒戦争が勃発ーーーー




だが、天族の介入により闇の神は敗北し、体と魂を引き離され
魂は天界へ
肉体は地上へ封印され、暗黒戦争は終結した


それから10年後――――――

闇の神は称賛した
それは自らの地位や名誉よりも
欲望を優先し、自ら闇に堕ちた堕天使が
封印を解くため、特異な仲間を引き連れやってきたのだ

堕天使の願いはただ一つ

闇の神の力で、再び世界を闇に染め上げてほしい
かの暗黒戦争のような、混沌をもたらせてほしいと―――。

純粋なその願いは聞き届けられ、闇の神の配下についた堕天使とその仲間は
着実に世界各国の天族を崇拝する国を破滅し、戦争の火種をまき散らした


世界は再び闇に飲まれようとしていた―――――。




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