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IN DREAM2

第6章 天族



雑草を踏んで行く足音と、気まぐれな口笛が時おり聞こえてくる

6人の足跡はしっかりと森の中で残っており
生い茂る木々から、陽が照らし出される

7色に光る丸い石を握りしめ、ヒルトを先頭に歩くインドリーム達


「ここだ」

ヒルトが立ち止まった場所には
木々は生えておらず、そこだけ突然建物だけ建てられたように
巨大なピラミッド型の遺跡が現れた

「この遺跡に石が反応してる」
ヒルトは握りしめていた石を手のひらにおく
7色に輝く石は、遺跡へ近づいたことでより一層光り輝き
この場所が導いていた場所だとわかりやすい反応だ

右隣に立っていたユリエフは石をみつめてから
そのまま遺跡へ近づこうと、森を出ようとするが
遺跡の広間と森の境目で立ち止まる

「これは・・・ーーーー」

「どうしたの、ユリエフ?」
「アランさん
この遺跡は第8位結界で守られています」
「第8位結界?」

ユリエフは何もない空間に手をかざす
そのかざし方はまるで、壁に手を当ててるように
綺麗に手首が直角に曲がる
不思議な光景に、アランも同じように手をかざすと
そこには透明な壁がある
そんな感覚が手から伝わった

「わかりますか
この遺跡は結界で守られており、人では不可視の光の壁で守られているのです
本来、結界の壁は光のような薄い膜が見えますが、これは見えない。
人界を超えた結界や魔法からはランクがつけられており、その数が増せば増すほど強力な術といえます」

「この結界は第8位結界ということは
かなり強いのね?」
「はい、こんなものを作れる種族は
彼等しかいません」

「ユリエフ、その彼等ってまさか・・」

アランとユリエフの話に、ヒルトは悟ったように答えた




「お待ちしておりましたよ、インドリームの皆さん」
「!」

黄金のウェーブがかかった髪を肩まで伸ばし
白銀の瞳はインドリームを観ると黄金に輝く
雪のように白い肌は、人ではないことをすぐに判別できる少女

上品な口調で話す少女に
ヒルトとユリエフは見覚えがあった

「キャリーさん!?」
「どうして天族がここに?」

ユリエフとヒルトの問いに
キャリーは冷静に答えた

「この遺跡でインドリームを待っていたのですわ
全てが集えばこの遺跡に集まるよう、その石を作ったのでせうから」

「キャリーさんが?
ではこの遺跡は一体・・」
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