第6章 天族

天族

それは光のエレメンツを持つ白い翼を生やした人ならざる者達で成り立つ種族

天族は白髪に黄金の瞳をするのが特徴であり、その肌は雪のように白い
そして、上位個体になれば髪の色も黄金へ変わる

天使、上位天使、大天使、特等天使、守護天使の順に階級があり
上位にいけばいくほど、その道は狭く守護天使に登りつめれるものは少なかった
その他、天界軍、士官、聖人と呼ばれる存在もあり
通常の天使とは異なる階級を与えられており、様々な役割を担っている


天族は世界の平和と均衡を守る為、常に世界中を監視していた
現時点で世界に存在する種族の中で最強の種族であった
その名は伊達ではなく
実際に世界を亡ぼしかけた暗黒戦争を終結へ導き、人々に平和と文明の進化へ繋がる知恵を与えた


そして暗黒戦争を引き起こした元凶の闇の神を封印する事に成功し、その肉体は天界に。
魂は地上の天族が作り上げた遺跡の地下へ閉じ込めた

この事から世界は光に包まれ、たった10年で復興を成し遂げ
文明は進化し、人口は暗黒戦争以前より増加した


だが、天族の中でも稀に闇に惹かれ、堕天使となる存在もいる

堕天使は瞳が赤く染まり、禍々しいオーラを放ち、体には堕天時に特殊な紋章が浮き上がる
それでも天使の時に使用していた術は使用でき、闇の力も使用できるという危険な存在となってしまう

そんな危険な堕天使の中で、特に危険な者がいた

その名は、アルトリア・ファラカー士官
天使として生を受けた彼女は類い稀ない才能を持ち
首席で士官学校を卒業し、天族の法務を統括士官長となっていた
だが、闇の力に魅了され、堕天した

この物語は、彼女の起こした混沌の物語ーーーーー。