第3章 PRISONER 【上杉謙信】 【R20】
まだお前はそのようなことを言うつもりか……。
理性を失った獣のように梨沙にキスをする。
口を塞いで何も言えないようにするのが目的だから、手加減などしてやらない。
梨沙の呼吸が乱れてきた頃合い見計らって、口内に舌を侵入させ、梨沙の歯をねぶっていく。
そし口が開いた一瞬のうちに舌を口内奥深くまで差し込んで……自分の唾液を梨沙の口内に流し込む。
息苦しそうな顔をしているな……だがまだだ……梨沙の身体の力が抜けるまで、もっと、もっとと求め続ける。
数分後、酸欠状態になりかけてその場にへたり込みそうになる梨沙を抱きかかえて、浴室に向けて歩き出す。
「……なぜか……お前のために決まっているだろう。
……ダンスがしたいのであれば、国内屈指の振付師をマンツーマンでお前につけよう。どこかの舞台に立ちたいのであれば、どんな場所でも俺が取り計らおう……。」
梨沙はまだ何かを言いたそうな顔をしているが、先程したキスで呼吸が乱れて何も言い返せないようだ。
「……その身体を隅々まで洗ってやろう……」
不特定多数の男の目に触れたその身体を……
「自分で脱げるから」とわずかな力で制止する梨沙の手をおさえながら服を1枚ずつ丁寧に剥いでいった。