The night dream of fairy【気象系BL
第7章 和也の以心伝心
和也は…
黙り込んだ。
潤の言いたい事はわかる
でも、どこかで納得できずにいた。
下を向いてしまい、
唇を噛み締めて…
拳を震わせていた。
潤「…カズ…本当にごめん…」
和也は顔を上げると
和「…………やっぱり嫌です!!
……………そんな簡単に
割りきれる訳がないじゃないですか……
もしも智が、これからもずっと
闇に生きるのなら…
私も闇へ落ちたい…
この手を黒く染める覚悟ぐらい…
私にもあります!!」
潤「それはダメ!!
お前まで闇に落ちてしまったら
智は二度と光の世界に戻せなくなる。
あいつが記憶を戻した時…
また自分の存在が
カズを追い詰めたと思い
自分自身を攻め続けるだろう。
そうしたらあいつは、
今度こそ本当に死んでしまうかもしれない…
カズ、お前は智を死なせたいのか⁇」
和「そんな訳がないだろ!!!!」
潤「だったら…
どうしたらいいか
お前なら解ってくるよな…」
和「私は……
智を救いたい!!
昔みたいに笑って欲しい!!」
潤「そうだ…
その通りだ…
その為にも
カズは光の中で生きろ…………。
闇に落ちるのは俺だけで充分だ…。」