The night dream of fairy【気象系BL
第7章 和也の以心伝心
和「………
潤は闇に落ちて幸せですか?」
潤「俺か?
俺は…幸せだよ…。
今まで、ただ漠然と生きていたけど…
智に出逢って…
あいつを守る使命が出来た…。」
和「…使命…」
潤「うん…
智はあんな格好になっても…
可愛いんだよ…
お兄ちゃんとしては…
いろんな輩から守らないといけないんだよ…」
和「潤…私は智にとって希望の光なんですね…」
潤「そうだ!!
あいつが本当の、闇に迷い込んでしまっても
お前の熱い思いが…
暗い闇の中で
閉じこもってしまった心に
救いの手を差し伸べられるかもしれない…」
潤はクスッと笑う
潤「お前達は…………
2人で1人の双子なんだろ…」
和「…そうでしたね。
潤、今あなた達はどこに住んでいるんですか⁇」
潤の表情が急に暗くなる
潤「それは言えない!!」
和「えっ⁇なぜですか⁇」
潤「…ごめん」
潤は顔を横に振った。
潤「さっおしゃべりは終わりだ…
智!!」
潤は和也を引き寄せると
耳元で何かを呟いた。
和「えっ⁇
潤⁇今なんて⁇」
潤は和也の問いかけにニコッと笑い
智の方を見て
さっきより大きな声で
潤「…智…起きろ。」
智は潤に呼ばれて
ビクッ肩を揺らしてベンチからゆっくり立ち上がる。
智はゆっくり潤に近づき
智「…話しは終わったか?」
潤「ああ。終わった。」
和「まって!!
まだ話しは終わってなんかない!!
私はまだ聞きたい事が沢山あります!!」
智は自分の瞳を青に光らせ
和也の羽根に触れる!!
和也「あーーーっ!!」
悲痛な叫びをあげながら
和也は眠りについた。
潤「カズ…ごめん。
もう少しだけ…待っていてくれ。
あいつが動き出すまで…
俺が、命にかえても智を守るから…
だから頼んだよ!!
お前達だけが頼りなんだ!!
智を必ず救ってくれ…
本当にごめんな…
俺の我がままばかり言って…」
潤の言葉を頭の隅で聞いたような気がした。
そして…………