The night dream of fairy【気象系BL
第7章 和也の以心伝心
潤「今のままだったら
誰も智の心は救えない。」
和「………
じゃあ何でお前は!!
智にあの日の出来事を教えたんだ!!
お前が真実を伝えなければ…
智は苦しまなくて済んだ。
何も知らずに
妖精界で、
いつまでも楽しく暮らしていけた…
お前がすべてを壊しだんだ!!」
潤「カズ、それは違う…。
真実から目を背けては何の解決にはならない。
また、同じ過ちを繰り返し
新たな怨みや憎しみを生んでしまうだけだ!!
智には、自分の力の恐ろしさを
知らなければならなかったんだ。」
和也は一筋の涙を流した。
和「そんなの智がかわいそ過ぎる!!!」
潤は和也の涙を優しい拭ってやる。
潤「カズ…お前は智の事が大好きなんだな…」
和「えっ…
ええ大好きですよ!!
私はこの命に変えても、絶対守るって!!
誓ったんです!!」
潤は和也の頭を撫でてやり
潤「カズ、その気持ちだけは絶対に忘れるなよ」
潤は和也に触れるだけの優しいキスをした。
和「えっ⁇潤⁇」
潤「その気持ちを持ち続ければ
いつか必ず智はお前の所に帰ってこれる!!」
和也の顔を見て
潤は拳をぎゅっと握ると
新たな決心をした。
潤「カズいいか⁇
俺が智にあった時はすでに、
智の力が両親を殺してしまった事を、何者かが本人に伝えてしまっていた。
だから、智は自分の力が 妖精を不幸にしてしまうと 信じこまされていた。
あいつは、その事をずっと信じて苦しんでいたんだ!!!」
和「誰がそんな酷い事を…」
潤「わからない…」