The night dream of fairy【気象系BL
第7章 和也の以心伝心
和也は胸ぐらを掴んだ手に力が入り
潤の首を締め付けていく。
潤「ふふふ…お前、ウザいよ………」
潤はニヤッと笑うと…
潤「邪魔だ!!…退け!!」
和也の腹を力一杯殴る。
和「ぐっはぁ…」
和也はゆっくり崩れ落ちていった。
和也の姿を見て
智は一瞬だけピクッと動いたが
その場から離れたベンチに座り目を閉じた。
潤は智を見てニヤッと嫌な微笑みを浮かべた。
そして、和也の方を向き
潤「なぁカズ…なんで俺が記憶の操作したかわかるか?
和「えっ?」
潤「…智はなぁ…
この5年間…
見えない恐怖と戦いながらずっと生きてきたんだ。
俺が何度記憶を消しても…
智は夜中に突然起きては、
涙を流しながら
何かに怯え続けていた。」
和「見えない何か⁇ってなんだよ…
智に何が起こっていると言うんだよ⁇」
和也は突然の潤の話しに
戸惑いが隠せずにいた。
そんな和也を、さっきまでの潤とはまるで別人のように
優しく見つめていた。
そして…
諭すように話し始めた。