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The night dream of fairy【気象系BL

第7章 和也の以心伝心



私は目の前で、智が川の濁流に飲み込まれる幻覚を見ていた。

和「…智!!」

私はその場から崩れ落ち雨の中ひざまづく…。

翔「和也!!しっかりしろ!!」

翔兄が両肩を掴み私を睨みつける。
赤い瞳がそこにあった。

翔「勝手に最悪の事を考えるな!
智は生きてる!

(……兄…きれいな瞳)

翔兄はピアスを外し、力を解放していた。
私はこの時初めて翔兄の赤い目を見たような気がする。

翔兄は私の手を握りしめてきた。

翔「いいか?和也!!智の気配を感じるんだ!!

お前達は心の通いあった双子だ!!

俺にわからないシンパシーがあるはずだ。」

和也「えっでも…。私は…智を大事にしなかった…」

翔「大丈夫!!
胸が、チクチクするんだろ!!
智がお前に助けを求めている証拠じゃないか…

和也、俺の力を貸してやる!

お前の潜在能力を最大限に引き出してやる!」

和也「うん」
翔「智を心で呼んでみろ…きっと智は答えてくれる。」

私は立ち上がり目をつぶり
集中して…

智の事を思い浮かべで 心を込めて呼んだ…

(智、何処にいるの⁇…………答えて…さとし)

翔「そうだ!!それでいい…」

翔の燃えるような暖かい力が身体を巡る。
2人の身体は赤い色に染まっていた!

和也(…智…お願い…答えて!!どこ⁇どこにいる⁇)


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