The night dream of fairy【気象系BL
第1章 始まり
その日の夜遅く
翔は帰って来た。
手には 沢山の食べ物を持っていた
羽根には 大きな傷があった…。
瞳は
燃えるような
赤い瞳をしていた…
翔「ふぅ…疲れた……」
翔はピアスを耳につけると、
赤い色は消え
いつもの優しい瞳に変わる。
和也「翔兄おかえり…」
翔「ただいま…。
智は⁇」
和也「寝てます…。
翔兄がそろそろ帰ってくるかなぁ…と思って、
疲れさせて寝かせました。
また、派手にやられましたね…」
和也は翔の羽根に優しく触れる
翔「 ふぅ、ん、んぁ⋯」
和也「翔兄…
気持ちいいの?」
不思議な事に
和也が羽根に触れると、
和也の羽根が光を放ち、
金色の光が翔を包み込み
羽根の傷が消えた。
翔「…あゝ…気持ち、いい…」
和也「ふふ…。」
翔「 ありがとう。
まぁ…仕方ないよ…。
人間界なんてこんなもんだ…。
それより和也の羽根
黄色で綺麗だね。
よかった…。
邪悪な色にならなくて…」
翔の話しに、
笑顔で話していた和也の顔が曇り
和也「…智は……。
智は多分…
ブルーになります。」
翔「………そっかぁ……。」
翔は思った。
(生まれた時から
和也の笑顔には癒しの力があった
でも、
智の瞳は、
深い闇に囚われてしまいそうで、
意識が失われてしまうような
そんな、錯覚に陥ってしまいそうだった…。)