The night dream of fairy【気象系BL
第1章 始まり
翔は
今にも泣きそうな
和也の頬に手を添えて
翔「でも、和也…
青い色は、
けして邪悪な色ではないよ…。
疲れた心を癒し、
気持ちを落ち着かせてくれる、
お前と同じ癒しの力があるんだ。
お前達が
双子として生まれて来たのには
きっと意味がある…」
和也「意味⁇
どんな意味があるの⁇」
翔「それは…
今はまだわからない…
でも、
お前の優しい光で
智をつつんであげて
あの子は間違った方向には絶対に、
いかない…。」
和也「うん!!
智は俺が守る!
それに、翔兄の
力もありますしね!」
翔「和也…
そうだね…。
俺の力が役に立てばいいんだけど…。」
和也「翔兄…。」
翔「和也…頼んだぞ!」
翔は和也の頭をぐしゃぐしゃと撫でた…。
和也「…うん…。
翔兄おやすみ…。」
和也は自分の部屋に帰っていった…。
和也の羽根は
あと数日で完全大人の妖精となる
翔は1人…
引き出しから小さな箱を出した…。
それは、父親が大切にしていた箱だった。
中には、
黄色アンバーのピアスと
青いアイスラリマーのピアスが入っていた。
翔「父さん…
羽根の色は
最初から決まっていたんだね…。
父さんは知っていたんだね…。
俺はどうしたらいい⁇
智は…
あいつに似てる…
最近は どんどん似てくる…。
希望か…
絶望か…。」
アンバーのピアスを手に取り、
アイスラリマーピアスはそっと引き出しに戻した。