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The night dream of fairy【気象系BL

第6章 新たな決意



和也が袋を握りしめ、悲しそうな顔をしているのを見ていた雅紀は…

雅「その中に入っているの⁇」

和也は袋の中から 綺麗に磨かれた 青いアイスラリマー石のピアスを手の上に載せた。

和也「うん…大事な物だから

これが無いと 智はきっと 力のコントロールが効かなくて困ってるから…」

和也はピアスを握りしめ…

和也「…智が泣くと
私の胸が苦しくなるんです。
最近…急に胸がキューンとなって
無意識に涙が出てきて…
(あっ智が今泣いてる…)って思うんです。

智が、泣くと私も切なくて…
どうしていいか 分からなくなるんです。

和也の目からは絶え間なく涙が溢れてきた。
雅「…カズちゃん…」

和「…だから、
早く…

早く…
智を見つけて…抱きしめてあげたい。
もう、大丈夫だよって言って…
智とまた
一緒にいたい…
智とずっと手を繋いでいたいんです!


その為にも…
早く、昔みたいにふにゃって笑う、可愛い智に戻してあげなくっちゃいけないんです!!」

和也は涙を拭い…真っ直ぐ前を見据え
まるで新しい決意をした様な顔をしていた。

和也はピアスを丁寧に袋に戻し胸にしまった。

雅「…うん!!そうだね!!
早くさとちゃん見つけて、みんなで楽しく暮らそうね!!

和「うん!」

雅「…でもさ〜本当に、あの時大変だったんだからね!!
どんなに揺すっても…起きないし…
仕方がないから、2人を草むらに隠して、

風間くんを呼んで、家まで運んでもらったんだから…」


和也は雅紀の話しに、時折不思議な違和感を感じてはいたが、もし本当に記憶を消さているのなら…
仕方がないのかもしれない、脳のどこかに微かな記憶が残っていて
無意識に言わされてるのかも…

もしその仮説が、正しければ…
智も記憶を消されても
どこかで、私達の事を覚えていてくれてるのかも…
和也は希望の光が見えてきたようにも思えていた。
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