The night dream of fairy【気象系BL
第6章 新たな決意
和也の肩は怒りで激しく震えていた。
和「……あんなの…兄ちゃんじゃない!!!!
智を苦しめ…
記憶をすり替え…
最低な奴なんだ!!
私は絶対に潤を許さない!!
智を見つけ出したら…
潤をぶん殴ってやるんだから…」
和也はそっぽを向いてしまう。
雅「ぶん殴るって…。
やれやれ…。
…カズちゃんの気持ちはわかるけど…」
雅紀はその背中をジッと見つめていた。
それは…
まるで泣いている様にも見えた…
雅紀は肩を優しい触れると、和也は顔を上げた。
和「……雅紀⁇」
雅「カズちゃん大丈夫⁇」
和也は涙を拭い
和「……ごめんなさい。取り乱しちゃって…でも、
もう大丈夫です!!」
雅「うん…。
カズちゃん無理しないでね。」
雅紀は和也の様子を見ながら ゆっくりとした口調で再び話し始めた。
雅「……それから…ね。
俺が意識を戻した時には…
翔ちゃんとカズちゃんは倒れていて…
さとちゃんはいないし…
血のついたピアスは落ちているし…
本当何が起こったのか…
全くわからなかったんだよ。」
和「………」
和也は首から下げた
小さな袋を取り出し
握り締めた。