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The night dream of fairy【気象系BL

第6章 新たな決意



雅紀は和也向かって頭を深く下げた。

雅「ごめんね…
あの時、もっと注意していたら、さとちゃんは 行方不明にならなかったのに…」

そして、雅紀は悲しそうな顔をして、俯いてしまう。

和也は雅紀の頭を優しく撫でてあげながら

和「智が居なくなった事は、
雅紀が悪い訳じゃないんです…すべてあいつが…」

和也は拳を握りしめて怒りを抑えている

雅「…カズちゃん⁇……」

雅紀の声に我に返り
どこか、ほっとした様な顔をした。

和「でも…さぁっ…本当に無事でよかったよ!」

雅「えっ?」

和「あの妖精、すごい強力な妖力がある奴だったんです。

私は妖力を、あんな風な形で使えるって 知らなかったけど…翔兄が作った赤い光の玉と同じ物を、黒の妖精は2つもいっぺんに作って 赤い玉を跳ね飛ばしちゃったんだ!!」

雅「⁇本当に⁇カズちゃんはそいつの顔みたの⁇」

和「見てない…
木の影からの攻撃だったから…
顔までは見えなかったんです。」

雅「そっかぁ…」

和「雅紀は顔を見たんだよね⁇」

雅紀は又俯いてしまう…

雅「うん…見たと思うんだけど…」

和「思う⁇」
雅「うん………
正直に話すと…
その時の事…
あまり覚えてないんだよ…。

なんか、霞がかかっているみたいに…
思い出そうとすると…
紫色の霞が一面に広がっちゃって…
思い出せないんだよ…

本当にごめん…。」

和「それは多分、潤の力です!!あいつは記憶の操作ができる!!
きっと、気を失っている間に記憶を消されたかもしれないし…」

雅「…カズちゃんあいつって………」

雅紀は呟いた。

和「でも、これでわかりました!!

あの時、あそこには黒の妖精がいた…

潤には仲間がいるんだ!」

雅「カズちゃん…あいつとか、潤とかじゃないでしょ…

確か…潤ちゃんはお兄ちゃんなんでしょ⁇
じゃぁ…潤兄ちゃんでしょう…」

和也はうつむき顔を激しく横に振る。
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