The night dream of fairy【気象系BL
第6章 新たな決意
雅「あの夜は…
月を見ながら、智と楽しいおしゃべりをしていて
あっと言う間に時間が過ぎてて…
やばい!!早く帰らないと…
又カズちゃんに怒られる!!って思ったから…
2人が起きる前に 病院に帰ろうって思ったんだ。」
和也は頬っぺたを膨らませて
和「私はすぐに怒りません💢」
雅「…ほら…怒るじゃん…
だから…話すの嫌だったんだよ…」
和「…わかりました。もう怒りませんから、話しを続けて下さい」
雅「絶対だよ…
それでね、遠くで、狸の苦しそうな声がして…
智に、その場で待っててって言って…
俺は一旦離れたんだ…。」
和「智を暗闇に、1人で残したんですか?!!!!」
雅紀は溜息をついながら
雅「…話すのやめる⁇」
和「大丈夫続けて…」
雅「うん…狸の所まで行ったら…
苦しそうな声じゃなくて…
ただのイビキだったから 俺は、元いた場所まで急いで戻ったんだ。
そしたら、見たこともない変な妖精がいて…。」
和「変な妖精⁇…潤の事?」
雅「潤⁇って誰⁇」
和「紫の妖精がいただろう⁇」
雅「紫⁇いないよ!
真っ黒の羽根の妖精だったよ。」
和「…………。」
雅「そいつが…突然、俺の前に立ちふさがったんだ。」
和「えっ突然…?黒の妖精が⁇」
和也は思った。(そっかぁ…雅紀は木陰の方であいつに会ったんだ!!
って事は…あいつは木陰から、私達をずっと高みの見物をしていたんだ…。
だからって…雅紀が潤の事全く知らないのは、辻褄が合わない…妙ですね…)
和「黒の妖精と一緒に紫の妖精はいなかった⁇」
雅「…紫⁇いないよ!
黒の妖精は潤ちゃんみたいに…濃い顔じゃなくて…白馬に乗った王子様みたいな…妖精だったよ」
(潤…ちゃん⁇……やっぱりおかしい…雅紀は潤には全く会ってないって言ってるのに…濃い顔⁇なんで…潤の特徴を言えるんだろう⁇)和也は訝しげに雅紀を見ていた。
雅「和ちゃんどうしたの⁇俺なんかおかしな事言った⁇」
和「…なんでもない…。」
和也は怪しまれないように、ニコッと笑った。
和「…で、その黒の妖精が目の前に現れて…どうしたの⁇」
雅「うん、その妖精が…」
?「…なんだお前…邪魔だ!!!どけ!!」
雅「って言って…思いっきり殴られて…
俺、気を失っちゃった…」
雅紀は頭をカキカキしながら…
恥ずかしそうに言った。