The night dream of fairy【気象系BL
第4章 〜真実…そして〜
翔「…やめろ!!
もう…いいだろ!!!!」
翔は地面に拳を叩きつけた。
翔「これ以上…智を苦しめないで
くれ!
智…妖精界に帰ろう!!
やっぱり、ここへは来るんじゃなかった…」
智は翔の声にビクッと体を震わせ
智「翔君…
ごめんね…
僕は…もう、妖精界には帰れない。
僕は悪魔なんだ…生まれちゃいけなかったんだ…」
和也「違う!!」
和也はふらふらしながらも必死に智の所まで飛んでいった。
和也「 違うよ…智は、悪魔じゃない!」
和也は手を伸ばし智を抱きしめようとするが、智はそれを拒み 潤の手を取り少し離れた丘の上に降り立った。
智「カズ…ごめん。
僕は悪魔なんだ…カズの胸の中にはもういられない…」
和也「…………智…」
和也はその場に立ち尽くし、掴み損ねた自分の手をジッと見つめる。
和也 「…違う、違う、違う!!
智は悪魔じゃない!!
その可愛い顔も…
その綺麗な手も…
全てが私の天使です!!!だから、私の所へ帰っておいで…」
智は俯き…
智「…ごめんなさい…もう戻れない」
潤「そうだ!!智…これからは、我々と共に…
彼の方が、お前を待っている」
潤は後ろから抱きしめ囁くと…
自分の羽根を広げ 紫色に輝かせた。
光は、だんだん濃い紫色の霧の玉になり 智の身体を呑み込もうとしている
智「!!!
えっ⁇何これ⁇……あっ…」
そして、見る見るうちに 霧は2人の体を完全に呑み込んでいった。