The night dream of fairy【気象系BL
第4章 〜真実…そして〜
しばらく沈黙が続いたが
潤「…………もし智が…………
力の弱い赤ん坊じゃなくて 大人の妖精だったら
人間の時間も 止める事が出来たのに
不運な事に 妖精の耳にだけ声は届いてしまった。
人間は いつも通り生活をしていだけなんだ!!
両親も 同じだった。…智の鳴き声はしっかり耳に届いていてしまった。体が急に動けなくなり たまたま そこへ、車が走って来てしまったんだ。2人は跳ね飛ばされて、川へ落ちて そのまま溺れ死んだんだ!!!!
智の声が
悪魔の声が 殺したんだ!!!!。」
和也「そんなのおかしいだろう!!
智のせいじゃない!!
運が悪かっただけじゃないか!!」
潤「そうだなぁ…
運が悪かったのかもしれない
でも、智の力は…危険すぎる
これ以上野放しにはしておけない…」
潤は再び智の顔を覗き
落ち着いた凛とした声で
潤「さとし…」
潤の声を聞いて 智の瞳がゆっくり開いた。
智はゆっくり起き上がり
しっかり前を見据えて立ち上がる。
その姿は 瞬きもしない 人形のようだった。
和也「さとし?……
大丈夫⁇」
智の表情に和也は唖然とした
完全に無表情だったのだ。
和也「……智?
私ですよ…わかりますか⁇」
和也は智の所まで行こうとした時
潤が 智の肩を優しく触れると 智の瞳は 一瞬右目が青色 左目が紫色になる。
潤「 さとし………」
その声に、スイッチが入ったのか 突然動き出し 自分を戒めているかの様に 自身を強く抱きしめた。
智「…僕が…殺した…両親も沢山の妖精も…」
潤は智と向かい合い、瞳をジッと見つめ合う。
潤「そうだ!!智!!!!
真実か目を背けるな…
あの日死んだのは 両親だけじゃないなかったんだ!!!!
何百人もの妖精が 不慮の事故にあったんだ!!
お前の声で…
死んだ!!!!」
智は頭を抱え…
智「…僕は…罪の無い妖精をたくさん殺したんだ!!!」
ガタガタと震えだし 涙を流し続ける…
翔「やめろ〜〜〜!!」
翔の声が響きわたった…。