The night dream of fairy【気象系BL
第4章 〜真実…そして〜
翔「潤!!
こんな所で立ち話しもなんだから…
雅紀の家に帰ろう!
そこで、家を出て何をしてたか
話しを聞かせてくれよ!」
翔と和也と智は
雅紀の家へ向かうが
潤はその場に立ち止まり
夜に浮かぶ月を見て
「だって…
俺には、やらなきゃいけない事が出来たから…
簡単には死ねないし、一緒には行けない…」
3人の背中を見つめ呟いた。
潤「兄さん…」
翔「⁇」
不意に潤に呼び止められ
振り返ると
潤は翔の所まで飛んで来た!
両肩をしっかり
滑らないように掴む
潤「俺、真実がわかったよ!」
翔「…。真実?」
潤「うん、兄さん。
あの日…
父さんが死んだ日に
この世界で何があったか…」
潤は静かに自分のピアスを外し
智の所に来た。
潤「人間界で何があったか…」
潤の真剣な眼差しに
智「……泣き声……」
智は呟いた…
和也「声⁇」
潤「そう…智その通りだよ…
泣き声だ!」
潤は智を後ろから抱きしめ
潤の顔から笑顔が消えが完全に消え…
地を這うような低い声で…
潤「……智!
よく聞くんだ!」
翔と和也は顔を見合わせた。
翔の記憶の中には無い
凍るような冷たい表情をしていたからだ。
翔「潤?」和也「!!!!」