The night dream of fairy【気象系BL
第3章 〜決意〜
その夜…
智は2人が寝静まるったのを確認しすると、
1人外へ出て、
海を眺めていた。
智「…やっぱり僕が…
お父さん達を…
翔、カズ僕はどうしたらいい⁇
2人が真実を知っても…
僕を許してくれるかなぁ…」
智の目から涙が流れた…。
?「…智…。」
智は回りを見回したが
誰の姿もなく、
聞いた事のない優しい子だった。
?「智…
真実から目を背けるな…
自分に与えられた運命を
しっかり認めるんだ…。」
智「…真実?
…運…命…
誰⁇
あなたは誰なの⁇」
?「………人間界で……」
智「人間界…」
それ以降…
声は聞こえなくなった…。
智は月明かりの中
大きな羽根を広げた
青の羽根は月の光でキラキラ輝く。
和也「…智…
どうしたの⁇こんな時間に…
風邪を引きますよ。」
不意に和也が、
智を後ろから抱きしめる。
智「えっ?」
和也は自分の
黄色の羽根を広げ
そっと智羽根と重ねた。
和也「智の羽根、
私より大きくなっちゃった…。」
智「…カズ…ごめんね…」
智は今にも泣きそうな顔で俯いてしまう。
和也「ほら、泣かないの…。
智の羽根は
昔は本当に小さくて…
身体よりずーっと小さくて…
1人じゃ飛べなくて…
いつも一緒に手を繋いで、
2人の羽根でやっと1人分だったよね!」
智「うん…
森に行く時も
海に行く時もいつも一緒だったね…。
あっでも、一度だけ1人で森に行って、
雨が降って…
川が洪水して…大変だったよね!」
和也「智頑固だったから…
1人で勝手に行っちゃうんだもん…」
智は首を傾げて
智「そうだったかなぁ…
カズもすぐにぷりぷり怒ってた!」
和也も智のマネをして
和也「そうだったかなぁ…」
智・和「プッ…ハハハハハハ。」
2人は羽根を重ねたまま…
海に浮かぶ
小さな岩山の上まで飛んできた。