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The night dream of fairy【気象系BL

第13章 妖精の夜の夢 ~すべての未来~





私は、潤にはそうは言ったものの、

本当は不安だった。


だって……

あの時みたいに、

智が再び目を覚ました時に

私が隣に居なくて、
また、深い眠りに付いてしまうんじゃ
ないかって……



だから、どんな時でも智のそばを離れなかった。




今日も昔みたいに智と一緒に寝る


「智、おやすみなさい」



私は以前よりやせてしまった

智の唇にキスをした。


そして、眠りについた。


どのぐらいの時間がたっただろうか?


不意に隣から私を呼ぶ声がした。


「和也…起きて…」


私は、最初その声が誰の声か解らなかった。
 

「もぉ~~~本当に寝坊助だなぁ・・・」




「あなただけには、言われたく
ありません!


あなたは、
どこでもすぐに寝てしまって・・

一度寝たら簡単には起きない
じゃないですか?

今だって・・
みんなが起こしているのに

全然起きてはくれない・・・




起きてはくれな?・・・・

え?????




さとし?」



私は飛び起きると・・

そこには・・・・



大人の智がいた。



「…智…?」


智は私を抱きしめてくれた。



「…和也…本当にお寝坊さんだね!」


智はふにゃっと笑うと


「和也、今までごめんね…」



私は智の顔をしっかり見たいのに……



涙でかすんでよく見えなかった。



「智…



やめて……


智は、和也なんて呼ばないよ……




私はカズだよ!!

ちゃんとカズって呼んで……」



智は再びふにゃって微笑んだ…


「カズ……

おいで!!!」




智は、クスリと目を細めて微笑むと

私を力強く引き寄せた

そして、

「ちょっ…!!智!!

何するんですか!!」

「何って…。

ふふ、すぐに分かるから…」


その手はするりと伸びてきて、
私の薄い胸板を撫でた。


「な…っ!!

智?何考えて…ぅんっ…!!」

やかましく騒ぎ立てる私の唇を
智の口で塞がれた。

「んッ!!!ん゛ん゛!!ん、ふぁ⋯!」


私は今の智の行動が理解
出来ていなかった。



「んんっ!!」

声を出すことの出来ず

ただただ首を振っていたが、智がその気なら……



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