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The night dream of fairy【気象系BL

第12章 無償の愛




そんな俺を心配して 動物たちは、

自らの意思で食料を調達してきて
俺に分けてくれた。


そんなある日…

人間の所に行った動物が

罠に捕まってしまった。


皆で助けようと 努力をしたけど…

体の小さな俺には、どうする事も出来なくて

檻の傍らで、諦めて泣いていたら…



冷たい雨が降ってきた。

本当に寒い夜だったから

その子と一緒にずぶ濡れになりながら

二人で死を覚悟していた…。



俺は「これでやっと、慧の所に行ける」
って正直嬉しかった。


雨に濡れた体は、体温をどんどん奪い

俺はいつの間にか、眠ってしまった…。




それから・・

しばらくして、暖かい布団の中で目を覚ました。


そこには、心配そうに
俺を見つめる光一の姿があった・・


あの冷たい雨の中
光一は、俺を助けて連れて帰ってきたんだと…


俺は、もしあのままあの場所にいたら

死んでいたのかも…って思ったら…

急に躰がガタガタと震えてきた…

おかしいよね…

死にたかったはずなのに…


俺は光一の胸の中で、涙を流し続けた…。



そんな俺を、優しく抱きしめてくれた…

この人…初めて会った人のはずなのに

何で?

こんなに優しいんだろ…。

もしかしたら…ずっと前から知っているかもって…思った。

光一に抱きしめられて…


あっ慧とも、ふざけて抱きしめ合っていたなぁ~

この暖かいぬくもりが、本当に久しぶりだなぁ~

生きてるっていいなぁ~って思えたんだ…



どのくらいの時間、抱きしめていてくれたんだろう?

落ち着いてきた俺に、

光一は何があったか聞いてきた…


俺は全てを打ち明けたんだ。

光一は、話を真剣に聞いてくれた。


その時、光一の部屋で潤に逢った。

そして、紫の妖精は記憶を操作できる事を教えてくれた。





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