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The night dream of fairy【気象系BL

第12章 無償の愛



光一の瞳がより一層黒く輝く


潤の躰はガタガタと震え…

大量の汗が噴き出していた。

「潤!!!」

翔は、すぐに潤の所へ駆け寄ると
自分の羽根を最大限に広げ包み込んだ。


「兄さん・・・」



「潤・・

もう大丈夫だよ。
あとは俺に任せろ・・」

「ありがとう・・兄さん」

翔は潤を抱きしめると
部屋の隅の安全な所に連れて行く

「お前はここで休んでいろ」

「・・・迷惑ばかりかけて・・

本当にごめんなさい。」

翔は、潤の頭を優しく撫でてやると

「もう、大丈夫だから・・心配するな…」

ニコっと微笑んだ。


そして、再び光一の方を向いた。

「光一!!!

いい加減にしろ!!!!

お前は、俺の大切な弟達を…

苦しめやがって!!

絶対に許さない!!」

光一も翔を見て

「フフフ…許さないだと?

お前…翔と言ったはなぁ~

どうやら、お前も俺と同じ力を持って

生まれてきたようだなぁ~」


「ああ、それがどうした。」


「お前のその力は、人を幸せにも不幸にもできる。

翔どうだ?

俺と組まないか?

世界は俺たちの物になるぞ!!フフフ、ハハハハハ・・・・」

光一の小馬鹿にした態度に和也は

「翔兄は確かにヘタレだけど・・

誰よりも家族の幸せを考えてくれる人なんです!

お前なんかと

一緒にしてもらいたくはないですね。」

「和也・・・

お前なぁ~…
ヘタレは言わない約束だろ~


でも、ありがとうなぁ」

「事実でしょう。

翔兄!私も一緒に戦います!

こいつだけは、絶対に許さない!!!」

和也も自分のピアスを外し、臨戦態勢に入る。

「ほぉ~癒しの力か?

これは面白い・・

どんな使い方ができるか?

見ものだなぁ~」

「和也!!お前は潤を頼む

コイツは俺が倒す!!!」

その時だった…

 「ウミャー、ウミャー」

苦しそうな猫の声がした…。
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