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The night dream of fairy【気象系BL

第12章 無償の愛


三人は、高層ビルの一室にある

ドールハウスの中に入り、
最上階のフロアまで上がってきた。


青い扉の前まで来ると

「ここだよ。ここが俺たちの部屋だよ。」

潤は扉の前に立ち、二人に

「智はこの中にいる…」

「智・・」

「俺は、あの後 光一に智の記憶を消せって命令されたけど…

消していない・・

だから・・・」

潤は俯き、口を濁した。
翔は潤が言いたいことをすぐに理解して
肩に手を置いた。

「さっき目の前で起きた爆発…

それに、雅紀の事もちゃんと記憶に
残っているってことだよなぁ~」

「・・・うん・・」

和也は翔を見つめる

「智の心が心配ですね」

「ああ、和也はここで待っていてもいいんだぞ」

和也は顔を横に振って

「嫌ですよ…

私も一緒に行きます…」

「カズ・・」



「私はどんな智でも大丈夫です。

今度こそ連れて帰ります!」

「そうだなぁ……」

潤は二人の顔を見回し

扉を開いた。






部屋の中は白壁になっていた。


そして、真ん中にベッドがり

智が寝かされていた。



翔と和也が智に駆け寄ろうとすると

バチっ!!!!!


電気が身体に流れて強い衝撃を受けた。


「痛い!!!


なんですかこれ?」

「カズ・・・

大丈夫か!?

おかしいなぁ?

今までこんな物なかったのに・・」


翔はゆっくり、その見えない壁に近づくと

「これは・・」

智の周りには、目に見えない球形のシールドを張ってあった。

「翔兄どうします…

これじゃ智に近づけませんよ」

「ああ、でもすごい力だ・・」

潤は地団太を踏んだ

「畜生!!!

これじゃ 智に近づけないじゃないか!!!」

「そうですね・・

目の前に智が居るのに、指を銜えて見てるなんて

私は御免ですよ」



「二人とも、落ち着け…

こんな事ができるのは、あいつしかしない…」

潤は翔の顔を見て

「兄さん…

アイツって・・・・・」



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