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The night dream of fairy【気象系BL

第12章 無償の愛


「あいつの弟も、あの日智の泣き声を聞いてしまい

体が動かなくなり、

たまたま落ちてきた、
岩の下敷きになってしまった。 

俺はその話を聞いた時 

やっぱり智は、幸せでいちゃいけないと
心から思った。


だから・・・」


「・・・・智は幸せだった記憶を消されて…

自分はずっと闇の世界で生きてきた妖精だと…

悪魔の子は、決して幸せにはなってはいけない

幸せを願ってはいけないと…

植え付けられて生きてきたんだね…。

そんなのって‥‥」


和也は潤の話に、智が不憫でならなかった。

智の事を思うと胸が張り裂けそうになった。

「カズ…

智の事は、俺が守ればいいと思ったんだけど…」

潤は和也に近づき
抱きしめると頬に手を添える

「でも、二人の事が心配だった…

とくに、カズの事が…」

潤は和也の瞳を見つめ


「だから、私に忠告したんですね。」

和也も見つめ返す

潤「ああ、カズお前の事が心配だったんだよ・・・」

二人の顔の距離がだんだん近づき・・


翔「はい!ストップ!!」

翔が二人の間に割って入る。


「ここで、そんなことしてたら

夜が明けちゃうよ!!!!

時間がある時にやってくれる?




それより潤!

中を案内してくれるか?」

潤「それも、そうだなぁ。

カズ、続きはまた今度なぁ~」

和也はプイっとそっぽを向いて

和「やりません!

私は智としかしませんよ!」

三人は顔を見合わせて笑った。

潤はやっぱり兄弟っていいもんだなぁ~って思った。

そして、三人はビルの中へ入っていった。



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