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The night dream of fairy【気象系BL

第11章 再開と別れ



翔は、目の前で起きた大爆発を呆然として見ていた。


そして、その場から動くことが出来なかった。



時間が経つにつれて、

煙りがだんだんと晴れていくと

智と和也の間に大きな穴ができていた。


翔「和也!・・・智・・・?」


その問い掛けに、二人は何の反応も示さなかった。


翔はその場に崩れ落ちた・・・。


光一は二人の姿を確認すると、

ふわっと飛び上がり智の元へと降り立った。

そして、その頬に触れると・・


光一「智・・帰ろう・・お前の帰るべき所へ・・」






翔「やめろ・・・・


智に触るな!!!」



翔は怒りで震えながら立ち上がり、
智の所へ行こうとしたが

和「うっ・・うっう・・さ・とし?」



声の方を見ると、和也は躰を起こし、

片手で頭を押さえると、左右にっ振っていた。



和也「智⁇・・・・」

翔「和也・・

よかった・・・


生きててくれて・・


本当に良かった・・・」



和也は頭がだんだん覚醒すると・・・

先ほどまで、自分の手の中で
大切に抱えていた、智が居ないことに気づいた。



和也は光一が智を抱き起こすのを見ると


和「お前!!!



智に触るな!!



私の大切な智を返せ!!!!!」



すぐに立ち上がり

二人に向かって飛び掛かろうとするが・・

光一は和也が来るより先に、フワッと飛びあがってしまう。

光一「悪いが、智はお前たちには渡せない・・」

それだけ言うと

冷たい瞳でふっふっ・・と笑った。


そして、智をしっかり抱きかかえ

羽根を強く輝かせ、 閃光をおこした。


翔と和也は、その光で目がくらんでしまった。


その隙に2人は消えていた……。




和也は、光一達の姿がないのが解ると・・

地面を強く殴りつけた。



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